突然ではあるが「絆」という漢字の読み方をご存知だろうか? ほとんどの方は「きずな」と読むだろう。しかし、これはもう一つ、「ほだし」と読まれていることはあまり知られていない。
【きずな】切り捨てられないつながり。関係。縁。
【ほだし】自由を束縛するもの。何かをするときに障害・妨げとなるもの。
友達関係。思いを共有すれば「きずな」。腹が立ち、わずらわしく思えば「ほだし」。
恋人関係。慈しみ合えば「きずな」。障害と感じれば「ほだし」。
親子関係。愛おしく感じれば「きずな」。うっとうしく感じれば「ほだし」。
先祖と私。御縁と思えば「きずな」。ただの血筋と思えば「ほだし」。
先祖からの信仰。受け継がれれば「きずな」。後の人に面倒をかけたくないと思えば「ほだし」。
すべての関係を「きずな」と見たのが仏様。それを皆に気づいてもらいたかったのが御祖師様。
何が「きずな」で何が「ほだし」なのだろう? それはあなたの見方次第。それはあなたの心次第。
すべてを「きずな」と見れる眼を、私は持ちたいと思う。すべてを「きずな」と見れる眼を、皆さんと持ちたいと思う。
|