lotus column |異常気象 by Koushin
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 初夏の陽気が来たと思えば、一転、冬の寒さに。今年は、桜の花を長く観賞することができたと喜ぶ反面、寒さで花見どころではなかったと言う人も。花見と雪見がご同時にできる今年。その上、菜種梅雨かも知れないが、なんと雨の多いことか。

 人々は、それを異常気象と呼ぶ。しかし、気候だけが異常なのではない。このような現象は、もっと身近な私たちの周りで起こっている。

 今まで穏やかだった人が突然に切れる。怒っていると思えば、さも何も無かったがごとく普通の状態に戻る。また、自己主張のみして他を顧みない自己中心的な人、自分が無くハウツーもので行動を決める人等、人の行動も異常と言われて久しいこの頃である。

 こうして見ていくと、今の気候と人の行動は、一致しているのではないかと思われる。

 日蓮大聖人は「それ十方は依報(えほう)なり。衆生は正報(しょうほう)なり。依報は影のごとし、正報は体のごとし。身なくば影なし、正報なくば依報なし。……人の眼耳等驚そう(躁)すれば天変あり。人の心をうごかせば地動す」と述べられている。

 つまり、正報とは過去の行為の報いとして受けている現在の心身であり、依報はその心身が住している環境世界のことで、人間の行為と環境の変化は切っても切れない関係にある。

 現代科学からすれば信じ難いことではあるが、この娑婆世界に衆生が存在する意味を深く問いかけていけば、十方の世界が私達を映す鏡として存在していることを理解できるのではないか。

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