lotus column |親子人生 by Eigyo
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 日本は世界一の長寿国だけに、親としての人生も相当長いはずである。しかし、現在の生活環境等の状況をみれば、必ずしも親子で過ごす期間が長いとは言えない。

 例えば親子が別居している場合、実際に親と過ごす期間はわずかしかなく、滅多に親と会えないとしたら、親子人生は余命数日かもしれないのだ。

 親のことを思う間もなく日々の生活に流され、突然「親の死」に直面し初めて、もう二度と会えない親への思いを巡らせるのが現実だろう。「大人になってから親と語り合うことがほとんどなかった」「なぜもっと一緒にいる時間を持たなかったのか」等、「いつでも会えるから」という気持ちが親子人生を短くしているのかもしれない。

 私たちは、親からたくさんの恩を受けている。親をいたわり、親に心配をかけず、親を喜ばせることが大切だ。日蓮聖人は「孝と申すは高也。天高けども孝よりも高からず」と示された。また「父母の孝養、心にたらず」とも述懐され、孝の大切さをつづられている。

 してあげたいことは多くても、実際には何一つ親孝行できなかったということにならないよう、残り少ない親子人生を有意義に過ごす必要がある。

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