AKB48─「会いに行けるアイドル」という新ジャンルのアイドルグループができたことを、ややオタク気味の友人から初めて聞かされた数年前、彼女たちはまだ四十八名の正規メンバーすら集まっていない一B級アイドルだった。
それが今や、研修生(ジャニーズでいうところのジュニア)を合わせると総勢二百名近くが在籍し、様々なメディアで目にしない日がないほど、トップアイドルにまで急成長を遂げた。そしてこの怪物を生み出したのが、我々アラフォー世代の青春を支えてくれた、かの「おにゃんこクラブ」の生みの親、秋元康(神)その人である。
神は、彼女たちをトップの座に着かせるため、数々の試練を与えられた。その最たるものが「総選挙」であろう。ファン一人ひとりに選挙権を与え、その得票数でメンバー全員のランキングを明確にしたのである。
かけっこでは順位を付けず、学芸会では1つの主役を何人もで行うという歪んだ平等論がまかり通る現代、こういった手法は批難されるかもしれない。しかし、人は目標がなければ努力はできない。
であるから私も、本宗内の選抜メンバーを目指し、ライバル達と競うべく、まずはエステ通いから始めたいと思う(笑)。
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