lotus column 開祖と教団 by Shougyo
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 昨年十一月三十日にパリで発生した同時多発テロでは、百三十名の尊い命が奪われ、三百人余りが負傷した。被害に遭われた方々のご家族のことを考えると、一体何人の方が深い悲しみの中に突き落とされたことだろう。

 テロを実行した側は「聖戦」と称するが、それ以外の全ての人は「蛮行」と思っている。大昔の話を持ち出して申し訳ないのだが、キリスト教世界でも、過去に十字軍・魔女狩り・宗教裁判・異端審問などが行われたことは疑いのない事実である。

 ここで筆者はこうした歴史について言及したい訳ではない。要は、ムハンマドさんも、キリストさんも、お釈迦様も、決してこういう行動を容認も推奨もされておらず、逆に厳に禁じておられるのである。にもかかわらず、過去には前述の十字軍等があり、現在は聖戦(ジハード)が行なわれている。この事実は何を物語るのだろうか?

 ここに私たちは、本来教えを守るため自然発生した「組織」「教団」というグループが、時代を経る中で道を誤り、宗教の開祖の教えと逆の行動をしているという事実を知るのである。○○教や○○宗、いずれであろうと、開祖が「蛮行」を推奨すればそれは宗教ではない。佛教の組織・教団に所属する一人として、お釈迦様のご本位を誤らないよう心したい。

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