lotus column 相手をみとめよう by Koushun
what's new

 最近犬を飼い始めた。まだ生後三ヶ月に満たない。今トイレの訓練中だ。毎日ティッシュペーパーを持って部屋中を追っかけ回している。畳の上ですると強く叱りつけ、トイレシートの上でするとほめてやる。

 こちらにすればメリハリをつけていたつもりが、先日獣医さんから「叱ってはいけない。成功したら大げさにほめてやり、失敗しても黙ってふき取るだけにしなさい」と言われた。犬は叱られるとトイレを隠れてするようになったり、それ自体に罪悪感を持つようになるからだという。

 犬も人間の子育てと同じ「ほめて育てる」ということなのか。

 常不軽(じょうふきょう)という名の菩薩さまは、いつも道行く人を礼拝されていた。すべての人に仏さまの姿をご覧になり、皆が仏の行いに目覚めるよう願われたのだ。言わば絶対的な「性善説」に基づく行為である。

 気の合わない人や敵に思える人に対しても、相手を一人の人間として尊敬することは、仏教を実践することになる。相手の本質を見極め、分かり合おうとする寛容な心を持ちたいものだ。

 彼の国の大統領選の様子は、つくづく哀れに思えた。人でも犬でも相手を認める「ポジティブシンキング」でいこうではないか。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.