lotus column 生きていれば… by Koushun
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 私は健康のため毎日一〜二時間歩いている。すると色んな事が頭に浮かんだり、新しいものに出会ったりする。

 ある時、ふと思った。お釈迦さまもインドの大地を歩き回ったのだと。ルンビニからガンジス川までおよそ五百キロ。その間、様々な事を想い、人と出会い、その人を教化されたに違いない。歩くことが、お釈迦さまの人生そのものだったとも言える。先へ先へ進むこと、それが「生きて行く」ということではないだろうか。

 ウサギとカメの昔話をご存知だろうか。ウサギは負けるわけがないと決め込んで、途中で寝てしまった。一方カメは地道に努力して、ついに勝ったというお話だ。ちなみに西洋では、カメは寝ているウサギに声をかけなかったため卑怯者とされているが、事の真相は分からない。

 ただし、こうは考えられる。カメが目指していたのはゴールであり、ひたすら前へと歩いていた。一方ウサギはゴールよりも、ノロノロと歩くカメを見ていたから油断した。カメは目標を見据え、ウサギは競争相手と見比べるという視点の違いだ。

 人生は山あり谷あり、様々なことが目の前に繰り広げられる。生きていれば老・病・死に必ず出会うだろう。生きているのも旅路、死んでいくのも旅路。のんびり歩いて行こう。

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