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 最近、新聞やニュース等で、子供への虐待に関する記事がとても多いことに気づきます。親以外に助けを求めることのできない子供への暴力は、絶対に許してはいけません。

 また、虐待まではいかないにしても、子供に対する期待が大きいばかりに、大きな負荷を背負わせてしまっていることがあります。そのために子供を叱ったり、不満をぶつけて文句を言ったりすることが多くなってしまい、ましてや尊い宿縁によって子供を授かったことへの感謝などは、忘れがちになってしまいます。

 我が家にも、娘が二人が居ります。長女は二歳半になりますが、どうやら最近反抗期に入ったようで、なかなか言うことを聞いてくれません。それで、ついつい叱ったりします。

 そしてこの夏、次女が誕生しました。二人の娘の育児に奮闘中、子供たちの笑顔を見て、反省しなければいけないと気づかされました。子供の笑顔は、なんて素晴らしいんだろう!嘘や偽りのない純真無垢(じゅんしんむく)なその笑顔。子供を育ててあげているのではなく、自分自身が子供に育てられていることを実感しました。

 親やご先祖への感謝を忘れるなとはよく言われますが、子供たちに対しても感謝の気持ちを持って生きていくことがどんなに大切かを、今一度よく考えなければならないと思います。

 笑顔の施しというのが、お釈迦さまの教えにあります。「無財の七施(しちせ)」の中の「和顔施(わがんせ)」です。子供の笑顔には、老若男女すべての人を引き寄せる力があります。髭面(ひげづら)で人相のよくない私でさえ、子供二人を連れていると「赤ちゃん何ヶ月ですか?」と尋ねられたり、子供に向かって「何歳?」と声を掛けてくれます。それほど子供の笑顔は素敵なものなのです。

 誰もが持っていたはずの素敵な笑顔を、歳を重ねるごとに忘れてしまうことが多いようです。しかし素敵な笑顔というのは案外難しく、顔の筋肉が柔らかくないとぎこちなくなってしまい、怒ってばかりいると閻魔(えんま)さまのような顔になってしまいます!

 「おはよう」「おやすみなさい」などの日常の挨拶でも、笑顔を絶やさずにいることが、子供たちに負けない素敵な笑顔を作り上げる秘訣ではないでしょうか。そんな「和顔施」の輪を広げていけば、きっと皆が笑顔になり、幸せになれるでしょう。そして、悲しく辛いニュースを聞くことも無くなっていくのではないでしょうか。

 皆さん、今一度鏡の前で自分の顔を見つめ直して下さい。怒りの筋肉は発達していませんか?笑顔の筋肉は柔らかく動きますか?笑顔の力は偉大なのです。


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