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 私たちには、普段から動物と接する機会が多くあります。身近なところでは、犬や猫・小鳥などを飼っている方が多いと思いますが、中には爬虫類などを飼われている方もいるのではないでしょうか。

 ペットというのは、本当にいいものですよね。私の家にも犬がいますが、仕事から帰ると出迎えてくれ甘えてきます。そんな時はすごく癒されます。本当に家族同然のように生活を共にしていますが、ちゃんと「しつけ」をすれば、本当に家族と言えますね。

 さて、特に犬を飼われている方、あなたはきちんと「しつけ」をしていますか?大半の飼い主はちゃんとされているようですが、時にはまわりの迷惑を考えない方も見かけます。

 例えば、夜中に遠吠えをしているのを放っておいたり、散歩の時の糞尿をそのままにして行ったりと、「飼い主が手に持っている袋は飾りですか?」と言いたくなる時もしばしばです。また、ヒモを着けずに散歩させている飼い主も見かけます。突然、車道に飛び出したり、他の犬に飛び掛かったり、最悪の場合は人に噛み付いたりする可能性もあります。

 この様に自分さえよければいいと思っている人に限って、自分のペットのことを「かわいい」「賢い」などと他人に自慢しがちなのです。

 また、自分が飼っている動物を、手に負えなくなったなどの理由で捨てる人もいます。捨てられたペットたちは、交通事故や飢えによって命を奪われることになりかねません。ひょっとしたら、中には「たかが動物じゃないか」などと思っている人がいるかもしれません。まったく「命」というものをどう考えているのだろうと思ってしまいます。

 ここ数年、動物を殺したり、さらには人間の命を故意に奪うといった事件が多くなったように感じます。それも、自分より弱い動物や子供の命が奪われ、中には親が我が子を虐待するという事件も増えているように思えます。

 なぜ、どうしてそのようなことができるのでしょう?それだけ人間の心が荒(すさ)んでいる証拠だと思います。自分の弱さと向き合うこと無く、弱者をおとしめることで自分が優位な立場だと思い込もうとする卑怯な人間は、いつまでたっても自分の存在価値、そして自分を支える他者の存在価値に気づくことはありません。

 命は一見、一つ一つが独立しているように見えます。しかし、決して一人(一個)で生きていくことはできません。お互いが多くの命に支えられて存在し、目に見えない力にも助けられて活動しています。だからこそ、すべての命は尊いのです。


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