観心の章 |第16回「四つの安楽行」 by Ryue

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 菩薩の中で最も智恵の勝れた文殊師利菩薩(もんじゅしりぼさつ)が、お釈迦さまにこう申し上げました。

「ここにおります菩薩たちは、未来の悪い世において法華経を広めようという決心をした初心の者です。どうか、どのような心構えで法華経を説けばよいのかお示し下さい」

 そこでお釈迦さまは、悪世においてこの経を広める者が実践すべき、四つの行いをお説きになりました。

 第一は、身の振る舞いです。菩薩の行いとは、柔和(にゅうわ=我のないこと)で善順(ぜんじゅん=仏意に順ずること)な心であり、忍耐強く、素直にありのままの真実の相を観て執着しないこと。また、周囲の境遇によって動揺しないことが大切だと説かれました。

 第二は、言葉の使い方です。人や経典を謗(そし)らないこと。軽んじたりあなどったりしてはいけません。法を説く時は心身を共に清浄にして、いつでも相手を尊び、穏やかな言葉で導かねばなりません。

 第三には、心のもち方です。嫉妬やいつわりの心を抱かず、あわれみと平等の心をもって説くことです。

 そして第四は、大慈悲(だいじひ)の心を起こして、何としても人々を教え導く信念と覚悟(誓願)を持つことです。

 以上、この四つの行いを実践した者は、あらゆる人から敬われ、法を説く時には諸天善神が付き添い、昼夜にわたって守護してくれると説かれました。

 安楽とは気楽にという意味ではなく、自らの身・口・意の行いを戒(いまし)め整えることを意味するのです。

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