のほほん評判記 |頭の自遊自在学 by Chijo

想

小坊主のつぶやき

いつそば「観心の章」

いつそば「開目の章」

自在生活ノススメ

UFO通信

のほほん評判記

image 著者/森政弘
発行/講談社
価格/1,600円

 努(つと)むるは好むに如(し)かず、好むは楽しむに如かず。嫌な事を努力してやるのは感心のようだけど結果は知れている。どうせなら好きでやるのがいい、と同時に嫌な事でも楽しんでやれるのはなおのこといい。

 工学博士にして、テレビで有名な、学生による自作「ロボット・コンテスト」の立て役者。現在は「自在研究所代表取締役社長」というユニークな肩書きをもつ著者による、年十回1ラウンドの「自在学講座」を、その入門編として抜粋(ばっすい)編集したものが本書である。

「『遊ぶ』とはどういうことかというと、ゴルフが遊びで、机に向かっていることが仕事というものではない。『遊ぶ』というのは東洋思想では非常に高次元の概念で、『主体的に仕事をする』ということです。自主性をもって、自ら進むと遊ぶになる。だから自遊自在に仕事をする、自らあるという姿勢で仕事をすれば、遊びになります。もっと言うならば、『やらされている』という気持ちのない状態が遊び。だから、ちょっとした開き直りが要るんですね」

 著者が「非まじめ博士」との異名をとる所以(ゆえん)がここにある。すなわち嫌々やっているときは自分が出ている。我=エゴを忘れていない。だが楽しい時は夢中になって我を忘れている。心が透明の状態になってきて、無意識下で膨(ふく)らんでいた「自らが欲するもの」が今までの価値観を飛び越えて「個性」となってはじけるというのである。

 だがそうなるためには、無意識世界をきれいに掃除することによって錯覚を取り除き、正しく自在に物事を観察できるようになれることが肝心。

 さあ、ようこそ自在学の登竜門(とうりゅうもん)へ!自在の頂はまだ遠く雲の垣間に見えるが、そのふところは果てしなく自由で広い。

※現在廃刊につき、図書館または古本屋でお探し下さい。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.