のほほん評判記 |ホーキング、宇宙を語る by Kaijo

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UFO通信

のほほん評判記

image 著者/スティーブン・W・ホーキング
訳者/林 一
発行/ハヤカワ文庫
価格/580円(税別)

「地下二千由旬、縦横が八千由旬」

 これだけでは、何のことだかさっぱり判らない。「由旬(ゆじゅん)」とは古代インドの長さの単位で、一由旬が約14.4km。前述の数字を計算すると、地下28,800km、縦横が115,200kmとなる。実はこれ、無間地獄(むけんじごく)の位置と広さのことなのだ。

 対して極楽浄土(ごくらくじょうど)の方角は西方、距離は我々の住む娑婆世界(しゃばせかい)から一万億仏土の向こう側。「仏土(ぶつど)」は地球を含めた宇宙全体を指すことから、宇宙を一万億個並べたところに極楽があるということになる。

 またお釈迦さまは「私が仏になって、百千万億那由多阿僧祇劫の時が経った」と説かれている。「那由多(なゆた)」「阿僧祇(あそうぎ)」「劫(こう)」とも、無数に近い単位だ。例えば劫は、縦横が一由旬ある大きな石の上に百年に一度だけ天女が舞い降り、衣の袖(そで)で石の表面をさっと払う。そうして石が摩滅(まめつ)してしまうまでの時間である。

 逆に短い時間の単位に「須臾(しゅゆ)」と「刹那(せつな)」がある。須臾は一昼夜の1/30、計算すると48分。また刹那は須臾の1/3,600で0.8秒。ほんの瞬(またた)きの間だ。

 ホーキング博士が、現代宇宙論に使用した天文学的数字とその説明は、実は驚くほど仏典に似ている。

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