のほほん評判記 |仏像図典 by Kaijo

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のほほん評判記

image 編集/佐和隆研
発行/吉川弘文館
価格/3,000円

 今から五年ほど前に、観音様の石像を勧請(かんじょう)したことがあります。その時に観音様の種類の多さに、今更のように驚いた記憶があります。

 ちょっと思いつくだけでも、千手(せんじゅ)観音・馬頭(ばとう)観音・白衣(びゃくえ)観音・如意輪(にょいりん)観音などが思い浮かびます。見たこと、聞いたことはあっても、その特徴や違いとなると歯切れが悪い。知ってるつもりの典型ですね。本書を開いてうなずくことしきりです。

 お経には実に様々な仏さまが登場してきます。法華経で言えば釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)・多宝如来(たほうにょらい)、そして文殊(もんじゅ)・普賢(ふげん)・弥勒(みろく)・薬王(やくおう)・薬上(やくじょう)・勇施(ゆうぜ)・妙音(みょうおん)・観音の菩薩。日天(にってん)・月天(がってん)・四天王・鬼子母神(きしもじん)・十羅刹女(じゅうらせつにょ)などの諸天善神。その他にも多くの諸尊が登場します。それぞれに決められた姿形があり、経典にそれが定められているものを経軌(きょうき)といいます。

 本書では如来・菩薩・明王(みょうおう)・諸天・垂迹神(すいじゃくしん)・羅漢(らかん)から各宗派の高僧まで、国宝および重要文化財指定の尊像が幅広く収録され、一つ一つに写真も掲載されています。残念ながら白黒写真で判も小さいですが、尊形(そんぎょう)を認めるには十分な大きさです。

 そしてそれぞれの諸尊に経軌、つまり典拠(てんきょ)になっている経典と、その簡単な解説が付記されているので、より深く理解することができます。

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