のほほん評判記 |日蓮宗の守護神 by Kaijo

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のほほん評判記

image 著者/宮崎英修
発行/平楽寺書店
価格/1,751円

 日常の何気ない会話で「神様仏様」といえば、仏様は如来(にょらい)から菩薩までを含んでいそうな感じですね。神様だと神社の祭神はもとより、巷(ちまた)のやや怪しげな宗教、また外国の宗教の主神までも含んでいるでしょう。

 もちろん、仏典にも多くの神が説かれています。便利なので密教の分類法を使うと「天部(てんぶ)の諸尊」という事になります。大黒天・毘沙門天(びしゃもんてん)・弁財天(べんざいてん)といった天の付く神様ですね。

 中には天の付かない神様もいます。鬼子母神(きしもじん)・阿修羅(あしゅら)などがそうです。これは名前に天がある・ないといった言葉尻ではなく、仏法を護る護法の善神という意味合いにおいての分類なのです。

 さて本書では、鬼子母神・大黒天神・三十番神・七面天女といった護法の善神について専門的に解説されています。俵(たわら)に座らず仁王立ちの大黒天とは?柔和な表情と憤怒(ふんぬ)する表情の鬼子母神の違いとは?七面天女と弁財天の相似について、などの事相を、日蓮聖人の御遺文(ごいぶん)はもとより台密(たいみつ=日本天台宗)・東密(とうみつ=真言宗)の相伝書、果ては和歌から謡曲まで資料を渉猟(しょうりょう)し立証してゆく過程は、良質なミステリーの様にスリリングな展開になっています。

 ただし漢字は難しく、フリガナはありません。読むのに少し骨が折れます。内容は素晴らしいのですが……。

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