UFO通信 |日本のスポーツなぜ弱い(1) by Ufo

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 アジア大会が終った。

 最近の日本のスポーツは実に弱い。今大会にしても中国がトップであろうという予想はあったが、韓国にも抜かれてしまった。「最近の」と書いたが、実のところ昔からそう強い時代などなかったのではないか。

 強い選手がいたことは確かである。しかし、例えばオリンピックにしても、参加人数に対するメダル数の割合、なんてのを計算したら、あまり威張れた数字が出ないのではないだろうか。それはメダルの可能性のほとんどない選手まで、参加できるようになっただけのことなのだろう。エチオピアで、マラソンのアベベ選手を引き合いに出して「昔は強かった」と言っているようなものではないだろうか。

 「では、バレーボールはどうなんだ」という人もおられるかもしれない。こちらは、昔日本が強かった頃は、スポーツ大国と言われるような国が余り熱を入れてなかったから弱かっただけであろう。バレーボールはアメリカで発明された球技であるが、どいうわけかアメリカではそう盛んでなかった。(今でもマイナースポーツだろう)それが本腰を入れ始めたなと思うと、十年程のうちにもう世界のトップに来ている。ホントに日本ってダメネ!

 ところで、その原因については色々に言われている。いくつか挙げてみると、まず基本的というか民族的な体格・体力の問題がある。

 体格で言えば、欧米人や中国人に比べて総体として小さい。従って平均から並はずれて大きい選手の動きは、どうしても欧米人や中国人に比べると鈍くなる。最近は日本人も背が高くなって、まったく遜色(そんしょく)ないかに見えるが、背の高さが問題になるような競技では、動きの点で勝てない。手足が白人や黒人に比べて短いこともある。筋肉の強さは、断面積および長さの二乗に比例するから、細いように見えても長いのは強いのである。従って短いものは太さで補う事が必要になる。

 次に社会的な問題になるが、最近の日本では幼児期の運動が充分でないのではないか、と言われている。筋肉の強さや心肺機能等、もっと幼児期に鍛(きた)える必要があるのではないか、というのである。

 更にスポーツ選手の待遇の問題がある。アマチュアリズムに忠実なあまり、選手のやる気を充分に引き出せないのではないかということだ。

 更にスポーツ選手の練習方法についても様々に言われている。最近では、トップクラスの選手については、随分と科学的なトレーニング法や運動生理学の成果が採り入れられるようになったが、一般の、というより基礎的な体力作りや、技術の習得に最も大切であると思われる中学・高校段階では、まだまだ迷信みたいなものがまかり通っている。

 以上ざっと挙げてみたが、まだ他にも原因と考えられることはあるだろう。が、とりあえず一番目の問題について言えば、戦後の四十年余りで随分背も高く手足も長くなったのだから、もう少し待てば、ひょっとしたら欧米人や中国人並になれるかもしれない。筋力トレーニングを充分にやれば、勝つ見込みはある。

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