UFO通信 |UFOが飛ぶ(3) by Ufo

想

小坊主のつぶやき

いつそば「観心の章」

いつそば「開目の章」

自在生活ノススメ

UFO通信

のほほん評判記

 前号までは、UFO実在論者達の言い分の内「実在する」という部分について書いてきたが、今回はUFOが「何のためにやって来るのか」あるいは「何のために在るのか」という点について、彼らの言うことを少しくまとめてみようと思う。

 まずUFOの起源には、「地球上のどこかの国が開発した秘密兵器である」とする説と「地球外の天体からやって来るのだ」という説がある。

 前者の説をとる人達が言うところのUFOの目的は、当然のことながら戦争なのだが、「非友好国が開発したとする場合は侵略が目的となり、自国または友好国が開発したとする場合は防衛が目的である」という、至極(しごく)当り前なところに論議は落ちついていた。

 また「地球外の天体からやって来るのだ」という説をとる人達の場合だと、「我々地球人と友好的関係を結ぼうとしているのだ」と言う者と「地球を侵略するために来るのだ」と言う者とに別けられる。

 これらの内、地球上のどこかの国の秘密兵器であるとする説は比較的新しいもので、1950〜60年代頃には誰も言ってなかったように思う。考えてみれば当然のことで、「地球上の技術では製造不可能である」というのがUFO実在の根拠の一つであったのだから。それが技術の進歩と共に、地球外の天体からやって来る場合の膨大な時間を解決するために考え出された説であろう。冷戦構造が崩壊した現在、この秘密兵器説はまったく影をひそめてしまったと言って良いようだ。

 ともあれUFO飛来の目的について、友好が目的であるとする説は社会が落ちついた状態にある時には受け入れられやすいが、そうでない時には侵略説が力を得、勢を増す。一見穏やかに思える時にも、底流に不安定要素がある場合には、何かしら不安をかき立てるような、緊張を呼ぶような社会現象が起きるようである。

 近くで例を挙げると、「ノストラダムスの予言」や「ユダヤ人による世界征服戦略」がある。ノストラダムスの予言については、ヨーロッパでは古くからこの詩集を「予言書」であるとする説があって、様々に符合(ふごう)すると考えられる事実をひろいあげては、未来の予測をしている人達が後を断たない。それら全部を検討するとなると、これまた大変な労力がいると思われるが、一つだけ書いておく。二十年余り前、拙僧がまだ学生でいた頃、フランス文学科の学友の一人がこの詩集を翻訳し始めたことがあった。その折の彼の言うことを聞いて、「さもありなん」と思ったのがこうである。

 これはノストラダムスの詩に限ったことではないのだが、翻訳の段階で、極端に言えばどの様にも翻訳可能であり、さらに符合すなわち予言が当たっていると思われる歴史事実も幾つもあって、解釈次第でどうにでもなる。というわけで、バカらしくなり中途でやめてしまったそうだ。だいたいこの「ノストラダムス」という筆名からして少々オフザケ気味で、読者諸氏がよくご存知の片仮名で言えば「ノートルダム」つまり「聖母マリア」のことであり、もしも拙僧が「悲母観音」などというような筆名を採用していたとしたら、多少なりともまじめに拙文を読んで下さる方など一人もおられなかったであろう。

クリックで次のページへ

next

page 1 | 2


「UFO通信」バックナンバー

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.