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 街を歩いていて、ふと気づいたことがある。その学者のフェティッシュが恐らく足であったのだろう、見るともなく見ているのが女性の足元、というわけで、足先の開きぐあいがどうやら年令と関係がありそうなのである。年配の女性ほど、足先が外に開いているようだ。

 彼は充分誠実な学者であったので、猛烈な調査を始めた。数千人という女性について調査し終えた頃には、彼の最初の気づきが正しいことを明らかに示す結果が出ていた。

 そこで彼は、その原因を探り始めた。なぜ女性の足は年をとると外に向くのだろう?歩き方をよくよく見ると、若い女性の足は軽度のX脚で、両膝の間隔が非常に狭いのだが、年配の女性は歩く時に膝が開き気味に前に出る。わかった!年をとると内股の筋肉の力が弱くなり、それで足先が外に向くのだ。

 いくぶん想像を交えて書いてみたのだが、読者諸兄はどんな感想をお持ちだろうか。もっとも、彼のこの結論は最初の気づきと、ほぼ同時に出来上っていたのかも知れないが……。

 これは日本の話ではないな、とお感じになられた方は、かなりの慧眼(けいがん)の持ち主である。そう、これはアメリカの話なのであるが、どうもアメリカの学者は、どうでもいいようなことで新説を提出するのが好きで、マスコミに乗せるのも上手なようである。あるいはアメリカのマスコミが、こういう話題を好むと言うべきか。ところでこの結論が正しいのかどうか。

 実は、この調査には問題点がある。「二十才の女性と七十才の女性の足先の開き具合を比べるよりも、同じ女性の二十才の時と七十才の時を比べなければならないのではないか」という視点が抜け落ちているのである。

 果して同じアメリカの学者から反論が出た。「現在の老婦人たちの足先が外に向いているのは、決して内股の筋肉の衰えからではなく、子供の頃にそういう教育を受けたからだ」というのである。これを聞いていくつか思い当たる節がある。

 周知の通りアメリカは、レディー・ファースト、フェミニズムの国と昔は言われていた。が、日本の女性たちが羨(うらや)んだほど、アメリカの女性たちは男性から大事にされていなかったらしい。でなければ「フェミニズム」という言葉が、「女性崇拝」という意味から「女権論」に変化したことを説明し切れない。

 ご存知の向きもあるかと思うが、ハリウッドの女優たちの多くは、差し歯にしたり歯列矯正をしたりと、前歯に何らかの整形手術を施している。なぜなら、女優として人気を博する条件の一つに「輝かんばかりに白い大きな歯が奇麗に並んでいる」というのがあるからだ。

 他にも明眸皓歯(めいぼうこうし)そのまま、眼が大きいことや胸が豊かである等々、外見に関する条件があった。ミリー・パーキンスなど、デビュー主演作が大ヒットしたにもかかわらず、その後は鳴かず飛ばずだったのは、他ならぬアメリカの映画評論家が「胸の小さいことを隠さなかった、つまり豊胸手術をしなかったからだ」と言っているほどである。

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