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【2007年11月23日 AFP】

 オランダのフィッシング協会は、ポーランド人出稼ぎ労働者の多くが国内の湖で釣りをし、釣った魚を食べることに対して不満の声を上げている。

 同国スポーツフィッシング協会の広報担当者がAFPに語ったところによると、オランダでは、厳格に禁止されているわけではないが、釣った魚を食す習慣がなく、「異なる道徳および食文化を持つポーランド人が、オランダの規則を順守していない」と語った。 

 最近ポーランド語に翻訳された法的規制が同協会のホームページに掲載されたが、広報担当者はこの規制が実際に釣った魚を食べることを禁止しているわけではないと認めている。一方、オランダ人ならばこれを慎むべき行為と理解するという。

 「大抵のオランダ人は『キャッチアンドリリース』を心がけて釣りをしており、カワカマス、スズキ、ウナギが釣れた時だけ食用として家へ持ち帰る。それに対しポーランド人は、オランダ人が食べないようなブリームやロックバスなどの淡水魚を好んで食べる」と広報担当者は語った。(C)AFP

 以前から感じていたことなのだが、どうもこの「スポーツフィッシング」とか「キャッチアンドリリース」というのは、愛好家たちからは文句が出そうだが、胡散臭(うさんくさ)いしろものだ。

 釣りは、多くは人間が食べるためにされるものであるが、獲る時の魚とのやり取りや知恵比べが「人間の娯楽」となる部分があり、スポーツフィッシングは主にその部分で行われるものであろう。これらの言葉はもちろん外来語であり、戦後もかなり経ってから一般化したものであるが、日本にもそれ以前から同じような「釣り」がなかったわけではない。「へら鮒(ぶな)つり」がその代表的なものだろう。

 へら鮒つりはその初めから養殖魚が対象であり、管理された釣堀などで行われるのが常態であり、そうでない場合も、元々自然状態で生息していた「ゲンゴロウブナ」の改良種であることから、元の生態系を破壊する度合いは少ないと考えられる。

 これに対して、「バスフィッシング」は必ずしもそうではなく、一部で悪名高い「ブラックバス」は外来種であり、場所によっては元の生態系を破壊し、問題が大きい。琵琶湖では、ブラックバスだけが原因ではないだろうが、琵琶湖特有の「ニゴロブナ」が激減し、鮒鮨(ふなずし)で生計を立てていた漁師を何軒も廃業に追い込んでしまった。誰が、またどんな理由で最初に放流したのか知らないが、今では、つまるところキャッチアンドリリースをしている人達は、自分の娯楽のために人の生活手段を奪っていることになる。

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