やさしい法華経物語 |分別功徳品 第十七 (1) by Taisu
話

仏さまのこばなし

いつそば「我聞の章」

やさしい法華経物語

ウッキ〜くん

妙ちゃん

グリトラクータ童話

image その時お釈迦(しゃか)さまは、弥勒菩薩(みろくぼさつ)に次のようなお話をされました。

「私の寿命の長さが説き明かされ、六十八のガンジス河の砂の数にも等しい程たくさんの菩薩たちは『この世のすべてのものは、生ずることも滅することもない』という教えを理解し、確信するにいたった。

 またその千倍の数に及ぶ者たちは、仏の教えをしっかりと記憶する能力を得、一千世界の大地の、きわめて細かい塵(ちり)に等しい数の者たちは、巧(たく)みに弁論する能力を得た。

 また二千世界の大地の、きわめて細かい塵に等しい数の他の者たちは、幾千万億回も回る念力を得、三千世界の大地のきわめて細かい塵の数に等しい他の者たちは決してひるむことなく、法の車輪を転がすがごとく教えを弘め続けた。

 また中くらいの世界の大地の、きわめて細かい塵の数に等しい者たちは、清らかに輝く教えの車輪を回し、小さな世界の大地の、きわめて細かい塵の数に等しい他の者たちは、八回生まれ変わったのちに、この上ない完全な悟りを得ることができた。

 また四つの四州からなる世界の大地の、きわめて細かい塵の数に等しい他の者たちは、四回生まれ変わったのちにこの上ない完全な悟りを得ることができ、八つの三千大千もの世界の大地の、きわめて細かい塵の数に等しい他の者たちは、この上ない完全な悟りを得たいという心を起こしたのだ」

 お釈迦さまが、こうしたたくさんの菩薩たちの利益を説き示されるや否や、虚空(こくう)から曼陀羅華(まんだらけ)と大曼陀羅華の花が雨の様に降り注ぎました。そして幾千万億という数え切れない程多くの世界のそれぞれに仏さまがお集まりになり、宝玉の樹木の根元にお座りになったのです。花の雨はそれらすべての仏さまを始め、完全な正しい悟りを得られた釈迦さまと、多宝如来さまが座っておられる宝塔(ほうとう)の上にも降り注がれました。

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