観心の章 |第5回「本然の姿」 by Ryue

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 お釈迦さまは、すべての人を仏と同じ境地に導くという、ただ一つの目的のためこの世に出現され、一仏乗の教えによってのみ仏と成れることを、方便品(ほうべんぽん)で明かされたのです。

 これを聞いた舎利弗(しゃりほつ)は踊り上がるほど喜んで、起ち上がって合掌し、お釈迦さまのお顔を仰ぎ見ると心境を述べました。

「私は、お釈迦さまが仮の教えや種々の手段を用いて導いて下さることに気づかなかったために、方便の教えを唯一のものと信じこんでいました。しかし今は真実最高の教えをお聞きし、もろもろの疑いは消え、身も心も安らかになりました。私は真の仏子であり、仏さまの口より生じた者です」

 これを聞いてお釈迦さまは、こうお答えになりました。

「私ははるか遠い昔から、この一仏乗の教えによってあなたを導いてきた。ところがあなたは、私の真意を忘れていた。そこで仏道を志した誓願を思い起こさせるために、法華経を説いたのだ。あなたが本然(ほんねん=本来生まれもった)の姿である菩薩に立ち返って修行を続けていけば、将来には華光如来(けこうにょらい)という仏となって人々を教化(きょうけ)するであろう」

 こうして舎利弗は、成仏の予言と授記(じゅき=成仏の保証)を与えられたのです。

 舎利弗を自分とおきかえれば、生前での誓願を私たちに思い起こさせるために、法華経が説かれたことに気づきます。この誓願があってこそお釈迦さまから頂いた生命なのですから、お釈迦さまに見つめ育てて頂けるよう生きねばなりません。

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