観心の章 |第11回「菩薩の精神」 by Ryue

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 お釈迦さまは、羅ゴ羅(ゴ=目+候・らごら)と阿難(あなん)の二人をはじめとする、二千人の声聞(しょうもん)の弟子たちに授記(じゅき=成仏の保証)を与えられます。

 阿難はお釈迦さまの侍者(じしゃ)として常におそばにいましたが、過去世においても、仏さまから多くの教えをお聞きしようと願って修行していました。そして、これからも教えを護持するとの誓願を抱いていたため、成仏の予言を得るのです。

 また、お釈迦さまの子として生まれまた羅ゴ羅は、教えを受け継ぐ法子(ほうし=仏の智恵を得た子・仏法の相続者)として「未来の世においても数多くの仏さまの子となり、一心に仏道を求めるであろう」と明かされ、成仏の予言を得ました。

 さらに、二千人の学(学ぶべき余地のある者)と無学(もはや学ぶべきものがない者)の声聞も、「未来において仏の教えの蔵を護持し、必ず正しい悟りを成就するであろう」と授記を得ます。

 ここでお釈迦さまの、弟子たちへの授記を振り返ってみましょう。譬喩品(ひゆほん)では舎利弗(しゃりほつ)、授記品(じゅきほん)では迦葉(かしょう)・須菩提(しゅぼだい)・迦旃延(かせんねん)・目連(もくれん)、五百弟子受記品(ごひゃくでしじゅきほん)では富楼那(ふるな)・阿若橋陳如(あにゃっきょうじんにょ)・五百人の比丘(びく=男性出家者)、そして授学無学人記品です。これら声聞たちへの授記には「怠らず修行につとめ絶えず功徳を積む」という共通の一つの条件があり、その精神こそが菩薩行(ぼさつぎょう)なのです。

 阿難と羅ゴ羅は、お釈迦さまの教えを将来に向けて護持(ごじ)するという形で、菩薩の精神を表された弟子たちと言えるでしょう。

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