日蓮大聖人降誕会 |予言の人は現れた by Taiko
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予言の証明

 しかし日蓮聖人は、ご自身が経文に説かれた上行菩薩であるとのご自覚を、後年まで語らずにおられました。なぜなら法華経には、上行菩薩がこの世に現れた時の様子が詳しく説かれており、それが実現しなければ客観的な資格がともなわず、単に「自分に都合の良いように言い出したことだ」と思われることに懸念(けねん)を抱かれたからです。

image 鎌倉時代の日本には、優れた仏教僧が大勢現れました。確かに時代や国は日蓮聖人と同じでしたが、当然その生涯は少しずつ異なります。なにより一番の違いは、法華経を広めなかったことにほかなりません。中にはほとんど法華経の内容ともいえる教えを弟子たちに説いておきながら、最後には法華経を捨てるように指導した開祖もいるほどです。本化の菩薩が現れる時や場所、その教えと生涯が法華経の予言通りであったのは、日蓮聖人だけだったのです。

どこからも否定できない教え

 ところで世間の人々の中には、日蓮聖人に対して「たまたま自分の人生に符合(ふごう)する経典を選んだだけではないのか」との疑問を持つ方がいるかもしれません。しかし平安時代末期から鎌倉時代にかけて次々と現れた高僧たちは、全員といって良いほど法華経を中心にしてその思想を形成していました。ですから末法の予言のみならず、教えの面でも法華経を否定することはできないのです。

image 人の一念が、他人を始め動物や植物、土や水といったあらゆる環境と相互に影響し合うという教え。そして仏とは自らと切り離された存在ではなく、遠い過去から遠い未来にいたるまで、どこにあっても止まることなくその智恵を発揮し続け、先の相互関係を通して導き続けるという教え。法華経ほど、人間の心理や宇宙のでき事をうまく説明できる教えはありません。

 また法華経では悪人や女人、それに自己中心的な考え方をもって修行している者の成仏がクローズアップされ、すべての衆生を一人残らず救おうという慈悲の広大さが現れています。こうした非の打ち所のない教えだけを広めるため、全生涯を費やされたのが日蓮聖人だったのです。まさしく法華経に予言されている通り、永遠の寿命を持つ本仏釈尊に任命されて、この世に現れた上行菩薩といえるでしょう。

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