観心の章 |第1回「真実を伝える舌」 by Ryue

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 お釈迦さまが今まさに涅槃(ねはん)に入ろうとされた時、「これから先、何を頼りに生きていけばよいのでしょうか?」という弟子たちの問いに対して、自らを灯とし「教えを灯としていきなさい」とお答えになられました。そしてお釈迦さまが亡くなられて間もなく、教えをきちんと整理し編纂(へんさん)する仕事「結集(けつじゅう)」が行なわれたのです。

 結集では弟子の摩訶迦葉(まかかしょう)尊者を中心に、阿難(あなん)尊者をはじめとする弟子たちが一同に会し「如是我聞(にょぜがもん)=是(かく)の如きを我聞きき」すなわち「私はこのようにお釈迦さまの教えを聞きました」と、お釈迦さまの説法を言葉に出しながら経典が編纂されました。

 法華経の原典はサンスクリット語(梵語=ぼんご)で「サッダルマ・プンダリーカ・スートラ」といい、「白い蓮華の様な正しい教えを説いた経」という意味です。これがインドから中国に伝わり国家的事業によって翻訳が行なわれ、『正法華経(しょうほけきょう)』『妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)』『添品法華経(てんぼんほけきょう)』という三つの漢訳が現存します。

 中でも語学の天才・名翻訳家といわれる鳩摩羅什三蔵(くまらじゅうさんぞう)によって訳された『妙法蓮華経』が一般に法華経を指すようになり、私たちが日ごろ目にするのもこの『妙法蓮華経』です。

 鳩摩羅什は死を前に「私は凡夫(ぼんぷ)の身で多くの経典を翻訳したが、もし私の翻訳に誤りがなかったなら、身を焼いても舌だけは焼け残るであろう」と遺言しました。ご遺体が荼毘(だび)に付された時、まさしく舌は残ったままであったと伝えられています。

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