観心の章 |第4回「ただ一つの教え」 by Ryue

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 いよいよ、法華経の説法の始まりです。舎利弗(しゃりほつ)の三度に及ぶの懇願(こんがん)を受け、お釈迦さまは真実の教えを説き始められます。

「舎利弗よ。過去・現在・未来の諸仏たちは、ただ仏の智恵による観方を人々に示し、悟らせ、それを身につけ実践させるために、世の中に教えを説くのだ。私もまた、諸仏たちと同じである。そして、仏の道を行く乗り物はただ一仏乗(いちぶつじょう)だけであり、仏はそこに人々を乗せようとして教え導くのだ。この他に、第二や第三の乗り物などはない」

 一仏乗とは、すべてを統一した唯一の乗り物(教え)のことです。

 さらにお釈迦さまは「一心に信解(しんげ)して仏語を受持(じゅじ)すべし。諸仏如来は言(みこと)虚妄(こもう)なし。余乗(よじょう)あることなく、唯だ一仏乗のみなり」と説かれます。

 心から仏の言葉を信じ受けとめなさい。皆を仏と同じ境界にしてやりたいという、たった一つの目的のためにただ一つの教えを説く……。方便品で、このような仏さまの真意が明かされたのです。

 諸仏が色々な教えを説かれる場合があっても、そのお心は常に法華経にあり、仏さまは人々をそこへ導くため、法を聴く者の機根や立場に応じて、仮に第二・第三の教えを説いてきたのでした。

 方便とは、そのようなものです。「嘘も方便」といった言葉を私たちは平然と口にしますが、方便とはそんな口先だけのものではなく、たった一つの真実へと導くための、手だてのあり方なのです。

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